中学生が勉強のストレスで泣くことは、決して珍しいことではありません。
ただ、子供がストレスで泣いている姿を見ると親としては心配になりますよね?
今回は、勉強や受験のストレスで泣く中学生の声を集めてみました。ストレスで泣く中学生は、どんな面に不安や焦りを感じているのかを確認しましょう。
記事後半では、親ができる正しい対処法を5つ紹介します。是非最後までご覧ください♪
目次
勉強のストレスで泣く中学生の声:まとめ
勉強は中学生にとって、大きなプレッシャーとなることがあります。
問題が分からないイライラ、焦り、挫折感など、中学生が勉強のストレスで泣くパターンはいくつかあります。
今回は、特に中学生が陥いやすい3つのパターンの実例を紹介します。
- 勉強できない自分に泣く中学生
- 受験勉強のストレスで泣く中学生
- 情緒が不安定で泣く中学生
それぞれのケースにおいて、どのような状況が心理的なストレスの原因を理解し、正しいサポートの方法を考えていきましょう。
中学生の声①「勉強できない」自分に泣く
至急。勉強のストレスが異常です。中学生です。2週間後のテスト勉強がストレスでしかありません。(前略)勉強しようとしても全然わからなくてイライラし ます。私がこんなにストレスが溜まっている今でもみんな勉強していて、抜かされてしまうというのと勉強しなきゃやばいというプレッシャー?で今もずっと泣いています。ストレスのせいで親にも当たってしまいます。どうすればいいですか。テスト勉強しなきゃいけないのにできないです。
引用元URL:https://chiebukuro.yahoo.co.jp/
中学生です。問題が分からなかったりすると家で泣いてしまいます。 勉強をしているつもりなのに分からない自分が悔しいのと、それを認めたくなくて泣くことが多いです……. 分からないことに手をつけようとしても、分からないことがありすぎて、終わらないんじゃないかとか。(中略) 一学期の中間テストの合計点は437点でした。その時はホッとしましたが、今回は本当にまずいんです。前と同じように毎日休み時間も勉強しているのに頭に入って来ません。 前のテストでは焦りがあったのに、今はそうでもなくなりました。私はどうすればよいのでしょうか
引用元URL:https://chiebukuro.yahoo.co.jp/
中学のテストでは、自分の学力レベルや学年の順位を明確に発表されるため、ストレスの原因となることもよくあります。
プレッシャーやストレスから気分が落ち込んで、余計勉強どころではなくなることもあります。考えれば考えるほど気分が落ち込み、悪循環になることもよくあります。
勉強中やテストの直前でストレスを感じたら自分の悩みの感情を紙に書き出すのもおすすめです。
感情や悩みを紙に書き出すことでストレス解消になるというのは、心理学の分野でよく研究されています。
これは「エクスプレッシブ・ライティング(表現的執筆)」や「感情的書き出し」と呼ばれる手法の一つで、ジェームズ・ペネベーカー教授によって1980年代に提唱されました。
例えば、テスト前の勉強にストレスを感じている場合・・
- 数学の○○の問題が全く分からない
- 全然勉強が進まなくてイライラする
- このままだと目標の点数が取れない
- 全てを投げ出して遊びたい
このように、今の自分の感情を紙に書き出すだけのとても簡単な方法です。
とっても簡単ですが、実際にやってみると本当に心が楽になります。勉強中にイライラした時や不安、焦りを感じた時は是非試してみてください。
中学生の声②「受験のストレス」で泣く
勉強していてわからない問題があると泣く。 私は今年受験生の中学三年生です。 中学生になった頃からの話なのですが、数学などでわからない問題があると泣いてしまいます。元々涙脆い性格です が、学校でも授業中にも泣いてしまうので治したいです。なにか解決策などありますでしょうか?
引用元URL:https://chiebukuro.yahoo.co.jp/
高校受験を控えている中学三年生です。両親が頑張りを認めてくれなくて辛いです。 入試も直前に迫ってきてここ最近毎日勉強詰めでストレスで仕方なくて泣いていたら、それを見た親に「受験生なんだからそのくらい勉強して当たり前」「もっと勉強頑張ってる人もいるんだからそれくらいでいちいち泣くな」と言われてしまいました。今までもずっと頑張っていて、その頑張りを当たり前の事だと言われてとても悲しかったです。もう勉強もしたくないです。(後略)
引用元URL:https://chiebukuro.yahoo.co.jp/
多くの中学生にとって、高校受験は人生で初めての大きな挑戦の一つです。勉強が苦手な子も、得意な子も、少なからず受験に対するストレスを感じています。
親としては、子供の将来を思うととても心配になりますよね?
しかし、こんな時に「受験生は勉強して当たり前」などと言われると、子供は余計ストレスを感じてしまいます。
親御さんが中学生にイライラしてしまうこともあるかもしれませんが、子供の声を聞き、一緒に解決策を考えることで、受験のプレッシャーを乗り越える手助けができるでしょう。
勉強しない子供を見るとついついイライラしてしまう方は、こちらの記事を参考にしてください。
勉強しない小・中学生にイライラする親の体験談5つ。対処法が分かればストレスは軽減できる
中学生の声③「情緒不安定」で泣く
中学生1年生です。 最近情緒不安定?な気がします。 理由は ・塾や学校で分からないところを教えてもらってるだけでなぜか泣く ・塾の宿題をしだすと泣く ・母と喧嘩して何か言われると泣く ・泣けば許されると思ってるんだと自分で思ってしまい泣く ・泣いてるのが情けなくて更に泣く 私は母子家庭で、母子家庭について調べると泣く と言うようにすぐ泣いてしまいます。私は異常者ですか? どうしたらこの性格は治りますか?
引用元URL:https://chiebukuro.yahoo.co.jp/
情緒不安定です。 中3受験生で塾に通っています。 1年前くらいから すぐイライラするし、 少し褒められたり、怒られたりすると、 泣いてしまいます。 勉強を頑張っているのにテストの点数があがりません。 親とは普段話しません。4歳の妹がいるんですが、わがままで、母親はいつもイライラしてます。父親は私が3歳の頃に離婚しました。 少しミスをしてしまうと私ってダメな子。 できない子だからと考えてしまいます。 (後略)
引用元URL:https://chiebukuro.yahoo.co.jp/
中学生のような思春期は特に精神が不安定になりやすい時期です。身体的、精神的に大きな変化が起こり、ホルモンバランスの乱れが感情の波を引き起こすことがあります。
勉強で泣く中学生「親」ができる対応策5つ
ほとんどの中学生は、ストレスを感じても発散する方法を知らないため、SNSやYouTubeを見てストレスを発散していると勘違いしているケースがあります。
しかし、これらの方法は逆にストレスの原因になることもあります。
ストレスを溜め込まないためにも、親が正しい対処法を理解し、サポートしてあげることが大切です。
今回は、特に即効性の高い5つの対応策を紹介します。
- 子供が勉強しやすい環境を整える
- 達成可能な目標を一緒に考える
- 分からない問題は後回しにさせる
- 適度な運動をさせる
- 自然に触れさせる
対策1:子供が勉強しやすい環境を整える
子供に勉強させる場所として、リビングで勉強させるのが一番いいと言わることが多いですが、集中できる環境は人それぞれ違います。
自分の部屋、静かな図書館、少し雑音のするカフェ、リビングなど、集中できる場所は人によって様々。
一概に「この環境が一番良い」とは言えないため、まずは一つずつ試してみることをおすすめします。
環境を変えるだけで、余計なストレスを低減し、集中力を高めてくれることもあります。
現状でストレスを抱えている場合、まずは今の勉強場所を変えてみるといいかもしれません。
対策2:達成可能な目標を一緒に考える
2つ目の対策は「目標は親子で達成可能な内容にする」です。
人間は、目標を立てる際に、ついつい厳しすぎる目標を設定してしまいがちです。
誰でも一度は経験があるかと思いますが、達成したい1ヶ月の目標を立てて、計画通りに進まず、もっと厳しい目標を立てる。
結果的に全く達成できずに絶望感を感じる。これかキッカケで泣いてしまうケースもあります。
特に計画を立てるのが苦手な中学生は、このような状況に陥りやすい傾向にあります。
そのため、目標の設定は親子で話し合い、現実的で達成可能な目標を設定しましょう。
もし、子供に合った適切な目標を立てる自信がない場合は、サポート体制の整った通信教材を利用するのも一つの方法です。
「すらら」や「サブスタ」のような通信教材では、プロの講師が子供の学力や性格に合わせて1ヶ月ごとに学習計画を設計してくれるサービスがありますよ♪
対策3:分からない問題は後回しにさせる
考えて分からない問題を長時間考えることは大きなストレスに繋がるため、一度考えて分からない問題は飛ばして次に進むのが効率的です。
分からない問題にこだわり続けると、勉強の効率が落ちるだけでなく、大きなストレスを感じる原因にもなります。
親としてできる対策の一つが、子供に分からない問題は一旦後回しにするよう促すことです。
一度考えても解けない問題は、後回しにして次の問題に進むのが賢明です。
人間の脳は不思議なもので、意識的に考えていない時でも無意識のうちに問題を処理しています。
寝ている間やリラックスしている時に、ふとした瞬間に解決策が浮かぶことがあります。これは「インキュベーション効果」と呼ばれ、クリエイティブな問題解決に役立つことが知られています。
そのため、数日後に再びその問題に挑戦してみると、前回は全く分からなかった問題が意外とスムーズに解けることがあります。
それでもまだ解けない場合は、再度後回しにして他の問題に取り組むか、先生や親に質問して解決策を探るのが良いでしょう。このようにして、勉強のストレスを減らしながら効率的に学習を進めることができます。
対策4:適度な運動をさせる
あまり知られていませんが、身体を動かすことはストレス軽減に非常に効果があります。
様々な研究で、1日約30分運動するだけで、うつ病の症状を軽減することが分かっています。
毎日の勉強や受験のストレスで泣いてしまう子は、運動を取り入れることで気持ちが楽になるかもしれません。
また、1日30分の運動には体内の血流を良くする効果もあり、これが記憶力の向上や集中力の高まりにつながるという研究結果も出ています。
研究では、1日30分で設定されていますが、「そんなに時間をかけられない」という人は10分、15分でも有効です。まずはできる範囲で始めてみましょう。
対策5:自然に触れさせる
運動に次いで、自然に触れることもストレス解消に繋がります。
運動とセットにすると効果が高いですが「どうしても運動はしたくない」「毎日の運動は続かない」という人は、普段から自然に触れる回数を増やすだけでもストレスを低減させる効果があります。
定期的に森林、海、川など自然のある場所に行くことをお勧めしますが、大自然である必要はありません。
近くの公園などの身近な自然を感じられる場所であれば十分に効果があります。
休みの日には家族で自然のある場所に遊びに行ったり、散歩をすることも良いでしょう。自然の中でリラックスすることで、心身ともにリフレッシュし、ストレスを軽減してみましょう。
まとめ:親子で話し合って正しい対策を決めよう
ここまで、勉強でストレスを抱える子供に対して親ができる5つの対策を紹介しました。
しかし、どんなに親が知識を持っていても、子供のストレスの原因が分からなければ、その努力は意味を成さないかもしれません。
そのため、まずは親子でじっくりと話し合い、子供が何に悩んでいるのかをしっかりと理解することが重要です。
もし、親子で本音を言い合うのが難しい場合は、サポート体制の整った通信教材を利用することをおすすめします。
例えば、「すらら」や「サブスタ」のような通信教材には、チャット機能で講師に自由に相談をすることができます。
親子でしっかりとコミュニケーションをとり、必要に応じて外部のサポートを活用することで、子供の勉強に関するストレスを効果的に軽減し、前向きな学習環境を整えることができるでしょう。
子供のストレスを十分に原因を理解した上で、今回紹介した対策法を実践してきましょう♪